一般社団法人 22世紀日本の家協会

代表メッセージ

「いい家」を作るためには何が必要なのか?

私たちにっとっての「いい家」の条件とはいったい何でしょうか?
立地や間取り、広さや価格などさまざまな項目が構成要素にありますが、「いい家」の条件とは「家族が幸せに暮らし、互いに成長しあえる場であること」だと私は考えています。
人が暮らす家は、単に寝起きをする場所ではありません。
家族の安全を守り、よりよい暮らしへといざなえる場である事が住宅には求められます。
「いい家」を作るための、最低条件として以下の3つが必要だと私は挙げます。

  1. 建物が丈夫で長く持ち、かつコストがたくさんかからないこと
  2. 家の中が快適に暮らせる住環境であること
  3. コミュニケーションの大切さを理解・実践していること

家は一生ものの買い物です。まず、長持ちしなければ意味はないですし、メンテナンス等の費用も踏まえて将来的にもコストがたくさんかからないというのは当たり前の条件になります。コストが抑えられれば、教育や家族との時間により多くのコストをかけることが可能になります。
次に家の中が快適に暮らせること。日当たりが悪く湿気の多い家では病気がちになりますし、年を重ねればバリアフリー概念も必要になります。長い目で見て、快適で使いやすい間取りや内装であることが家に対する愛着にもつながってきます。
そして、この2つが整って初めて、家族とのコミュニケーションが大切にできる場が生まれます。
子どもと語り合い、向き合う機会を作ることで、子どもだけでなく親自身も成長していきます。
安全・安心な環境があってはじめて、明るい未来を切り開くことができるのです。

構造躯体がなぜ重要なのか?

大切な家を守るために一番重要なのは、家全体を支える柱、梁等の構造躯体になります。
阪神大震災や熊本地震で倒壊した家は、シロアリなどによって構造躯体が弱くなってしまっていたことが主な原因だと、当協会では分析しました。
例え、大きな地震によって屋根瓦が崩れたり、外壁に亀裂が入ったりしても、構造躯体がしっかりしていれば、壊れた箇所のメンテナンスだけで済みます。
しかし、構造躯体が悪い状態になっていると、メンテナンスだけでは対応できず、建物自体を取り壊して新たに作り直す必要性がでてきます。
構造躯体が丈夫でなければ、建物が取り壊されるリスクが増えますし、立て直す機会が増えればコスト面の問題だけでなく、地球環境も悪化させる要因になります。
国土全体が多くの森に囲まれている日本において、家を建てるための木材はいつでも手に入れることができました。大きな神社やお城などは別ですが、一般の住宅では古くなった家は取り壊して、新しい家を建てればいいというのが当たり前の考えでした。
これは、戦後の高度経済成長の際、大量に建てられた住宅が、まだ住めるにも関わらず多く取り壊されてきたことからも伺えます。
一方、資源の少ない国では一度建てた家をメンテナンスしながら、何世代にも渡って使うという考えが当たり前になっています。
驚くべきことに、日本の住宅寿命は27年なのに対し、アメリカでは100年以上が当たり前。イギリスに至っては平均140年という数字になっています。産業革命の時代に建てられた住宅に、イギリスでは今も普通に住んでいるというのに驚かされます。

丈夫な構造躯体を作る「ホウ酸材」

世界と日本の住宅寿命にこれほど開きがあるのは、単に文化の違いだけではありません。
あまり知られていませんが、アメリカやニュージーランド、オーストラリアでは材木にホウ酸をしみこませた「ホウ酸材」を使うことで、国策としてここまで長い間住める住宅を実現しているのです。
あまり聞きなれない「ホウ酸材」という言葉ですが、ホウ酸をしみこませた材木には構造躯体としてのさまざまな利点があります。
まず、木材を劣化させるシロアリやカビ菌、木材を腐らせる木材腐朽菌を防ぐ効果があります。また、耐火・難燃性が高いほか、薬剤自体は人体には無害で、現在の防蟻材や防腐処理材と比べてもリーズナブルという利点があります。
さらに、薬剤の浸透技術の向上により、薬剤の効果も変わらず塗り直しの必要もなくなり、メンテナンス費用もかからなくなりました。
世界的なスタンダートであるホウ酸材ですが、不思議なことに、建材の豊富な日本ではあまり普及していないのが現実です。
かつては、水に弱いというホウ酸の弱点はありましたが、近年の技術革新により工場でホウ酸を木材の中心部まで薬剤をしみこませることができるようになり、日本より高温多湿なアメリカ・カリフォルニア州でも当たり前のように使われるようになりました。
しかし、現在の日本において、構造躯体を守る防蟻剤・防腐剤は表面に塗るだけの農薬系化学薬品が未だに中心になっています。
数年ごとに屋根裏や地下に入って塗り直しの作業が必要になり、時間もコストも膨大にかかる農薬系化学薬品がなぜ続けられているのでしょうか。
それは、一度決めたら変えられない日本のルールに一因があると私は考えます。
ひとつの市場として確立してしまった以上、ルールを変えればその市場がなくなってしまいます。
しかし、一部の市場を必死に守るためにルールを変えずに、ユーザーばかりが損をする社会が果たして許されていいのでしょうか。

協会が掲げる、ホウ酸材の3つの日本初

ホウ酸材が持つ機能性や利便性を普及するにあたり、私たちは世界中の研究データや臨床実験等をもとに、日本国内において安全だと断言できるホウ酸材に対する基準を作りました。
安全を保障できる基準を作ったことで、私たちが新たにルールを生み出しました。
これは日本初の取り組みです。
さらに、耐震等級3を取得したうえで、ホウ酸材注入証明書から構造材の生涯保証書を発行し、建て主が亡くなった先も残された家族が安心できる状況を作りました。
これらの条件やルールを生み出すことが、よりよい家を作るための必須条件になると私たちは考えます。
また、いい家づくりにはさまざま知識が必要になります。
暮らしやすい間取りや経年によるリフォームしやすい事前設計、安くて丈夫な建材の選び方など、住宅に関するセミナーや勉強会、サイトでの情報提供なども行っています。

私たちにとって、大切なことは子どもたちの未来です。
私たちは22世紀日本の未来の子どもたちの安心した生活を生み出そうと思っております。

一般社団法人 22世紀の家協会
代表理事 松岡 在丸

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